『古書宇宙』の言い訳


このお話は、2002年5月10日に二時間程で書き上げましたが、元となるネタはもう、一年も前から温めていたものです。
元はというと、野ばらちゃん(作家:嶽本野ばらさん)のBBSでの会話ででてきた、というか、書き込みをしようとした誤変換から出来上がったタイトルに、乙女的なストーリィを作った物です。
間違えて変換したのは『故障中』という言葉。そのことばを変換したら、何故か『古書宇宙』と変換されてきたのです。
そこからいつもの言葉遊び。連想ゲームでストーリィを作りました。
それが、今から約一年前。
そして、ちょうどその頃、そちらのBBS内で乙女の文集を作ろう、というお話が出て来たのです。
もし文集を作るのならば、エッセイもいいけれど、やはり作家志望としては小説を書きたいなぁ、と、そちらのBBSから飛び出した言葉だったこともあり、このお話を提出しよう、と思っていたのですが、規定枚数内に抑えられる自信がなかったことと、小説を書く、精神的、肉体的余裕がなかったのでそこから中断してしまったのです。
そして、無職となり、長年書き続けて来たフリーズを完成させることが出来た今、『ちゃ殺』以来のHP用書き下ろし作品として作りました。

当時は、乙女の文集に載せるということで、主人公は文学少女な乙女、としていたのですが、またこれも、フリーズと同じく(ったって、フリーズはHPに掲載されてませんが……)読む人の感性で主人公の形を変えられるように、年齢、性別、容姿などの形容を避けました。
読んでくださった方が感じた人物が主人公です。
この種の作品を最近いくつか作っているのですが、読者の方に育てていただく作品となります。
恐らく、主人公に感情移入しやすいのではないでしょうか?
あなたが思い浮かべた主人公は、どんな歳恰好のどちらの性別の方でしょう?

乙女の文集に掲載するために宇宙という古書店で購入した本のタイトルは『スピカ』になっています。
ご存知の通り、スピカは乙女座の中の1等星です。
このスピカのモデルとなった本は、稲垣足穂全集です。
布張りではありませんでしたが、スカイブルーに流れ星の箔押しで、直筆で稲垣足穂と書かれていたように記憶しているのですが(って、本棚の中にあるのですが……不精ですね。取りにいかない、という(笑))

これも、あたしらしい幻想文学的なお話なので、現実主義者の方には『納得できない』と言われるかもしれませんね。
でも、これは、こんな幻想ですので、これでいいのです。
あたしはリアルを求めているのではありませんので。

これも、書き上げるのはすぐでしたが、書き始めるまでにかなりの時間がかかってしまった作品でした。
結構お気に入りのお話です。

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